「やっぱり旅行中もトレーニングしないといけませんか?」とRIZAPの川本裕和トレーナーに聞いてみると、トレーニングを行うに越したことはありませんが、「ストレスになるならやらなくてもいいですよ」と意外な答え。
ダイエット中の旅行術といっても、まだトレーニングや低糖質に慣れていないという人と、ボディメイクの楽しさに目覚めてトレーニングしたくてしょうがないという人とでは旅のスタイルも変わってくるはず。
そこで、旅行中はできればトレーニングを休みたいという人と、旅行中もトレーニングを楽しみたいという人、それぞれに向けた旅のアドバイスをご紹介します。
旅行中はトレーニングを休みたい人へのアドバイス
トレーニングを義務にすると、実行できなかったときに罪悪感を抱き、ダイエット自体をやめたくなってしまいます。ストレスに感じるのであれは、旅行中は思い切ってトレーニングをお休みしてしまいましょう。
例えば週に2回トレーニングを行っている人が、旅行で1回お休みするのであれば、翌週3回やるなど、旅行後に挽回する計画を立てておけば大丈夫。
観光すれば、いつもよりもたくさん歩いて消費カロリーも増えているはず。できるだけ乗り物を使わず、歩くことを心がけるだけでも違います。
旅行中もトレーニングしたい人へのアドバイス
(1)トレーニング環境を確保するコツ
旅行先でも本格的なトレーニングをしたい人は、ホテルのジムや宿泊地のそばのビジターで利用できる施設を事前に調べて、利用するといいでしょう。
同行者がいる場合は、あらかじめトレーニングの時間を組み込んだ旅行スケジュールを提示して、理解を得ておくこともお忘れなく。現地でのトラブルが防げます。
(2)ビジネスホテルでもレッツ! トレーニング
宿泊先でジムを確保できなかったときのために、狭いビジネスホテルでもできるトレーニングをご紹介します。
【スクワットでカロリー消費】
全身の約6~7割の筋肉が集まる下半身を鍛えることで、効果的にカロリーを消費することができるので、旅先のおいしいものをたくさん食べた後におすすめです。
①足幅は肩幅より広くし、つま先を少し外に向ける。
②手を肩の高さでまっすぐ伸ばす。
③膝はつま先の方向に向けたまま、息を吸いながら太ももが床に平行になるまで腰をおろす。
④息を吐きながら、ゆっくりと立ち上がる。
⑤①~④を10回×3セット行う。
【二の腕にはリバースプッシュアップ】
道具のない旅先では自分の体重を利用して鍛えられる自重トレーニングが最適です。リバースプッシュアップは上腕三頭筋が鍛えられます。
①椅子やベッドの前に立ち、手を肩幅程度に開いて、ゆっくり腰を下ろしていく。
②手でイスやベッドの端をしっかりつかんだら、足を一歩前に出す。
②脇を開かないように注意しながら腕を曲げ、息を吸いながらゆっくりと上半身を下ろしていく。
③限界まで上半身を下ろしたら、息を吐きながらゆっくり肘を伸ばしていく。
④①~③を10回×3セット行う。
【下っ腹のぽっこりにニートゥチェスト】
ニートゥチェストは腹直筋下部が鍛えられるトレーニング。床の上で行うのが一般的ですが、椅子に座っると負荷が大きくなるので、より効果的です。
①椅子やベッドに浅く座り、足を伸ばして、床から足を浮かせる。
②息を吐きながら膝を曲げて、胸に近づけていく。
③限界まで胸に近づけたら、息を吐きながら膝をのばして足を床におろす。
④①~③を10回×3セット行う。
旅先でも太りにくい食事のコツ
ダイエット中とはいえ、せっかく旅行に行くなら、現地のおいしいものも楽しみたいですよね。食事をするときは、できるだけ以下の3つのポイントを押さえて食べるようにしましょう。
① 低糖質を心がける
最近はおいしい低糖質メニューを売りにしているホテルやレストランも増えているので、事前に調べて利用するのもいいでしょう。
しっかり糖質を食べたいなら、朝・昼に食べて、夜ごはんはお肉やお魚を食べれば、旅のグルメも楽しめます。
② 食べる順番に気をつける
最初に食物繊維の多い野菜などのおかずを食べ、次にメインのお肉やお魚。どうしても糖質を食べたいときは、最後にとるようにしましょう。
③ 遅い時間は食べない
夜は脂肪を貯めこみやすいので、遅くとも21時頃までには食事を済ませておきましょう。
「ダイエット中の旅行術」まとめ
旅行中のトレーニングや低糖質は無理せず、楽しみながらできる範囲で行えば大丈夫。ちょっとしたポイントを押さえて、観光も食事も思う存分楽しみましょう!
RIZAP トレーナー 川本裕和
RIZAP トレーナー 川本裕和