時々「何を食べても太る」という方がいらっしゃいますが、痩せやすい・太りやすいの違いは基礎代謝量の違いも1つの原因と考えられています。痩せやすい体をつくるには、基礎代謝量をあげることが大事です。では基礎代謝を上げるにはどうしたらいいのでしょう? その一つの答えが体温をあげること。エアコンの普及などにより、現代人の体は夏・冬問わず冷えがち。冷えを改善して、痩せやすい体をつくりましょう!
せっかくケーキやおやつを我慢してダイエットしているのになかなか痩せない……。その原因はもしかしたら冷えが原因かも!? 体が冷えると基礎代謝が下がって痩せにくくなってしまうのです。そこで今回は、冷え性の改善法をライザップの管理栄養士、柳井美穂さんが伝授します!
冷え性になるとどうして痩せにくくなるの?
体が冷えて体温が1℃下がると、基礎代謝は12%下がるといわれています。基礎代謝とは、生きていくために最低限必要なエネルギーのこと。冷え性になって基礎代謝が下がると、消費エネルギーが減り、痩せにくくなってしまいます。
もしかしたら生活習慣が原因かも? 体が冷える原因を知ろう!
体が冷える原因はさまざまありますが、毎日の何気ない習慣が原因になっていることも。生活習慣を見直して、冷えを改善していきましょう。
1.冷たい飲み物を控える
体温よりも温かいものを飲んだり食べたりすると体も温まります。水は冷水よりも常温の水、常温の水よりも白湯がおすすめです。
2.しっかり湯舟に浸かる
シャワーだけで済ませず、お湯につかるようにしましょう。全身の血行がよくなり、新陳代謝も促されます。
3.朝昼夜、しっかり3食とる
食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、一部が体熱となってポカポカ温かくなります。体温を上げて痩せやすい体をつくるためにも、食べないダイエットはだめ。朝昼夜と3食しっかりとりましょう。
4.適度な運動をして、筋肉量を維持する
基礎代謝量のうち約22%は筋肉で消費されるので、適度な運動をして筋肉量を維持するようにしましょう。筋肉には多くの毛細血管があり、運動すると血流も良くなり、体も温まります。
5.体を締め付ける衣服を避ける
体を締め付ける服や下着は、血流を悪くし、冷えにつながります。ブーツも膝や足の血流を阻害することがあります。
6.体を温める食材を食べる
バナナやパイナップルなどの南国のフルーツが体を冷やしてくれるように、食べ物には体を温めるものと、体を冷やすものがあります。冷え性の人は、なるべく体を温める食材を選ぶようにしましょう。
【体を温める食材】
野菜類: ニンジン、カボチャ、玉ネギ、山芋など
※主に地に向かって生える根菜類
肉・魚類: 鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、ふぐなど
調味料・香辛料:味噌、ニンニク、コショウ、シナモン、ショウガなど
豆類など:小豆、黒豆、納豆など
冷え性改善レシピ2選
体ぽかぽかスープ
[材料](4人分)
鶏ひき肉・・・・・・・・・・100g
ねぎ (粗いみじん切り)・・・5cm分(5g)
しょうが (みじん切り)・・・・1/2かけ分
しめじ・・・・・・・・・1/2パック【煮汁】
だし・・・・・・・・・カップ2
うす口しょうゆ・・・・大さじ2
みりん・・・・・・・・小さじ1【薬味】
細ねぎ(小口切り)・・・・適量
しょうが(すりおろす)・・適量
七味とうがらし・・・・・・適量
塩
こしょう[作り方]
- ボウルにひき肉を入れ、塩小さじ1/6(1g、鶏肉の1%)とこしょう少々をふり、粘りが出るまで練る。さらに、ねぎ、しょうが、水大さじ1を加えて混ぜる。
- しめじは石づきを落とし、ほぐしておく。
- 小さめの土鍋(外径約20cm)に【煮汁】の材料を入れて温め、水でぬらしたスプーンで1のタネを1/6量ずつすくい、【煮汁】に落とし入れる
- ふたをして弱火で10分間煮る。好みの【薬味】を足して食べる。
[栄養成分]
エネルギー :123kcal
たんぱく質 :11.1g
脂質 :6.2g
糖質 :4.4g
食物繊維 :1.1g
塩分相当量 :3.3g
牛肉の野菜巻き
[材料](2人分)
牛ロース(しゃぶしゃぶ用)・・6枚(130g)
きゅうり・・・・・・・・・・・1本(100g)
三つ葉・・・・・・・・・・・・1.5束(30g)
みょうが・・・・・・・・・・・2個
しょうが(おろしたもの)・・小さじ1.5
しょうゆ・・・・・・・・大さじ1
穀物酢・・・・・・・・・大さじ1
すり白ごま・・・・・・・大さじ1.5[作り方]
- きゅうりは細切りにし、三つ葉は4㎝長さに切る。みょうがはせん切りにする。
- ボウルにおろししょうが、しょうゆ、酢、すり白ごまを入れて混ぜる。
- 牛肉を2等分にし、1を巻き、耐熱皿にのせて2をかけ、蒸気の立った蒸し器で約10分蒸す。
※電子レンジで作る場合は、ラップをふんわりとかけ、2~3分加熱する。
[栄養成分]
カロリー:269kcal
タンパク質量 :13.4g
脂質 :20.9g
糖質 :3.1g
食物繊維 :2.2g
食塩相当量 :1.5g
冷え性改善エクササイズ2選
大きな筋肉のある下半身を鍛えて、基礎代謝をアップしましょう!
カーフレイズ
- 姿勢を正して立つ。
- ふくらはぎの筋肉を意識しながら、ゆっくりとかかとを持ち上げて2秒キープ。
- ゆっくりとかかとを下ろし、完全に床に付く着く前に再び持ち上げる。
- 2~3を20回×2セット行う。
スクワット
- 足幅は肩幅より広くし、つま先を少し外に向ける。
- 手を肩の高さでまっすぐ伸ばす。
- 膝はつま先の方向に向けたまま、息を吸いながら太ももが床に平行になるまで腰をおろす。
- 息を吐きながら、ゆっくりと立ち上がる。
- 1〜4を10回×3セット行う。
「冷え性を解消しよう!」まとめ
冷えは万病の元ともいわれ、ダイエットだけでなくさまざまな病気の原因にもなるといわれています。ダイエットのついでに冷え性を改善できれば一挙両得。見た目の美しさだけでなく、健康も手に入れちゃいましょう!