“活性酸素”という言葉を聞いたことはありますか?活性酸素は『カラダの中の毒』のようなものでカラダをサビつかせる原因でもあります。活性酸素が増えると、肝臓の機能を低下させたり、血管の詰まりを招いたり、女性が気になるシミやそばかすを増やすともいわれています。そして、実は“活性酸素”の発生は糖質とも深い関係があり、“低糖質食事法”は、活性酸素を発生させないコツ……かもしれません。
『私はまだまだ若い、健康やお肌の心配はしなくても大丈夫』と思われているそこのあなた! 将来後悔しないためにも、ぜひ今のうちから正しい知識と習慣を身につけてください。
活性酸素ってなに?
活性酸素とは、簡単にいうと「酸化させる力」が強力な酸素のこと。活性酸素=老化のイメージが強くありますが、本来はカラダにとって必要なものでもあります。酸化力が強いということは体内に入り込んだ菌をやっつけてくれる役割もあるからです(体内に取り込まれた酸素の約2%分が強い酸化作用を持つ活性酸素に変わります)。しかし、酸化力が強すぎてもいけません。“酸化”と“抗酸化”のバランスがうまくとれて、はじめて健康的なカラダを維持しているのです。活性酸素に悪者のイメージがあるのは、その酸化力が強く“抗酸化”を上まわってしまい、細胞にダメージを与えてしまうからなのです。
喫煙と高血糖が“酸化ストレス”の原因に
酸化が抗酸化を上まわってしまう状態を“酸化ストレス”といい、酸化ストレスが発生する原因は、喫煙と高血糖とされています。糖質の多い食事をすると、体内の活性酸素の生産が増え抗酸化力が低下し、体内の酸化ストレスが高まることが報告されています。
これは、世界中の医学界でも認められていて、ダイエットではなく、健康のために糖質コントロールをされている方もたくさんいます。
糖質を摂りすぎることは、体型が乱れるだけでなく、カラダの中がサビついてしまう原因になるのですね。
低糖質+○○の食事でサビ知らずのカラダに!
食べ物には、活性酸素の働きを抑えるさまざまな抗酸化成分が含まれています。その多くは、すっぱい、渋いといった食味を感じる成分で、代表的な栄養素は『ビタミンE』と『ビタミンC』です。
若返りの『ビタミンE』
活性酸素による細胞の酸化を防ぎます。血液循環もスムーズにし、体内の代謝をよくするはたらきもあり、『若返りビタミン』として重要な栄養素です。
- ビタミンEが豊富な低糖質食材
- ナッツ類・アボカド・魚介類・オリーブオイル・モロヘイヤ
縁の下の力持ち『ビタミンC』
細胞に代わって、自らが酸化されることで細胞を保護し、活性酸素の害を減らす役割があります。また、酸化してしまったビタミンEの抗酸化作用を再生させる働きもあります。
- ビタミンCが豊富な低糖質食材
- プロッコリ―・ほうれん草・キャベツ・レモン・ゴーヤ・パセリ
その他、抗酸化作用のある栄養素
- 亜鉛→牡蠣・牛肉・チーズ・きな粉
- βカロテン(ビタミンA)→卵黄・レバー・春菊
- ポリフェノール→大豆・コーヒー・お茶
ビタミンEとビタミンCを一緒に摂ることで、より効率よく抗酸化作用を得ることができます。焼き魚にレモン汁をかけて食べたり、サラダにナッツをプラスしたりと、一工夫でぐんと効果を高めることができますよ。
体内で作られる抗酸化酵素の量は加齢とともに減少します。だからこそ、体外から抗酸化成分を補い、抗酸化力を高めておくことが重要です。ぜひ日常的に糖質を摂りすぎないこと、ビタミンEやCなどの抗酸化作用のある食品を意識して食べることを心がけ、いつまでも若々しく美肌をキープ、さらには健康なカラダを目指しましょう。