フラフラする、立ちくらみがする、眠くてたまらない、首や肩がこる、肌が荒れる……など、何が原因かはわからないけれど、なんとなく不調を感じている方は、もしかしたら“鉄分”が不足しているかもしれません。
そもそも“鉄分”とは何なのか、“鉄分”不足を解消するにはどうしたらよいのか、詳しく説明していきます。
鉄分とは?
鉄分(Fe)とは、必須ミネラルのひとつです。血液成分のひとつである赤血球の中にあるヘモグロビンは、体内のあらゆる場所へと酸素を運ぶ役目をしているのですが、そのヘモグロビンをつくり出すのに必要なのが鉄分です。体内の鉄が不足すると、そのヘモグロビンをつくり出すことができず、カラダが酸欠状態になってしまい、さまざまな不調があらわれるのです。
鉄不足によって起こる症状とは?
血液中のヘモグロビンの生成が十分に行われず、体内の酸素が減ってしまうとさまざなな症状があらわれます。自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- 脳の酸素不足…
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- めまい 立ちくらみ
- 集中力の低下
- イライラする
- 心臓の酸素不足…
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- 動悸・息切れ
- 筋肉の酸素不足…
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- 肩こり
- 疲れやすい
- だるい
- その他…
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- 免疫力の低下
- 冷え
- 爪が割れやすい
- 脚がむずむずする
- 肌が荒れる など
鉄を含むおすすめ食材
一日にとるべき鉄は、男子高校生9.5mg、女子高校生10.5mgとされています。鉄には、主に「ヘム鉄(肉・魚などの動物性食品に含まれる)」と「非ヘム鉄(植物性食品や卵・乳製品に含まれる)」の2種類があります。
- ヘム鉄(体内への吸収率が高い)
- カツオ、赤貝、キハダマグロ、イワシ、レバー(牛、豚、鶏)
- 非ヘム鉄(体内への吸収率が低い)
- あさり、菜の花、ほうれん草、ひじき、カキ、卵、大豆、のり
非ヘム鉄は、良質なたんぱく質や、ブロッコリー、菜の花、オレンジ、イチゴなどのビタミンCを多く含む食品と一緒に摂取すると、体内への吸収率がアップします。
鉄分は女性に不足しがちなミネラルです。貧血はもちろん、貧血ではない“隠れ鉄分不足”を感じたら、早めに鉄分を補給するようにしましょう。さまざまな症状があるので、あまりにもひどい場合は、自己判断せず、健康のために一度医師の診察を受けることをおすすめします。