40歳を超えても、現役メジャーリーガーとして活躍中のイチロー選手。試合中に見せる、大きく脚を開いてグイグイと肩をねじる「肩入れストレッチ」は、彼が取り入れているウォーミングアップとしてご存じの方も多いのでは。
実はこのストレッチには、全身のバランスを整え、肩や背中のコリをほぐすだけでなく、イライラ・ストレスの解消にも役立つ、女子必見の効果があるんです!
「肩入れストレッチ」の方法は?
- 呼吸をゆっくり整えながら、全身の力を抜いてリラックス。
- 両足をハの字型に開き、お相撲さんが四股を踏むように腰を落とします。
- 下半身の体勢はそのまま、両手を膝に乗せ、上体だけねじって右肩を前に。(8秒×2回)
※背中の肩甲骨ごと前に押し出すイメージで、ダイナミックに突き出しましょう! - 左肩も、同じように上体をねじって突き出します。
運動前、全身のバランスを整える準備運動に
『上半身は肩甲骨、下半身は股関節から骨盤まわり。』
イチロー選手は、プレイにとって重要な部位として上の3つをあげています。肩入れストレッチは、肩の動きを大きく変える肩甲骨から、あらゆる運動で動きの中心となる股関節、そして全身を支えている骨盤まで、短時間で、バランス良くアプローチできるストレッチです。
肩甲骨や股関節を中心に柔軟性を高めることは、ケガや故障の予防にも、とても大切とされています。ケガや故障が少ないことでも知られるイチロー選手。常に万全のコンディションを保ち、最大限のパフォーマンスを発揮してきた一因である、全身のバランスを整える肩入れストレッチは、運動前の準備運動でぜひ取り入れたいストレッチといえるでしょう。
背中や肩のコリをほぐす即効ボディケアに
パソコンやスマホに長い時間向き合う現代では、背中や肩のこりに悩まされる若い女性が増えています。実は、肩入れストレッチは、ツラい肩コリの解消にもお役立ちの運動なんです。
長時間デスクワークや車の運転が続くと、腕の重さを支え続けた肩まわりの筋肉が次第に緊張して、周辺の血管を圧迫します。疲れを回復するための血液や酸素の循環を阻害する、この「筋肉の酸欠状態」は、背中の痛みや肩のこりが起きる大きな原因と考えられています。
肩入れストレッチは、ふだんは動きの少ない肩甲骨まわりも、無理なく大きく動かしやすいポーズです。肩甲骨まわりの筋肉を動かすことで、血管の圧迫が緩和され、血流も改善することで、つらい肩こりにも効果が期待できます。
イライラ・ストレスを解消するメンタルケアに
イライラが溜まって、文字通り「息苦しい」と感じること、ありませんか?
これは、気のせいとばかりは言いきれません。肺を膨らませたり、縮めたりする横隔膜が、ストレスによる緊張で筋肉が強張り、十分に動かなくなることがあるのです。
抑えきれないムカムカ、イライラ。一度、肩入れストレッチを試してみてください。
肩入れストレッチは、内ももから横隔膜まで繋がる大切なインナーマッスル、「大腰筋」にも働きかけます。
ストレッチで大腰筋がほぐれると、横隔膜の働きも活発になり、深呼吸で気持ちを安らげるのを助けてくれることがあるのです。
また、リンパの流れを改善することは、ストレスケアにも効果的。
エステやマッサージを受けたあと、カラダだけでなくココロまでリフレッシュしたこと、ありませんか?股関節には、太い血管やリンパの中継地点がたくさんあります。股関節から肩周りまで一度にケアする股関節ストレッチで、全身に詰まっていた老廃物が一気に流れ出す爽快感は、「疲れたな~」を、「あともうひと頑張り!」に変える心地よいスイッチを押してくれます。
ウォーキングやスポーツ前の準備運動に、しつこいコリのセルフケアに。仕事でストレスを感じたときや、なかなかやる気の出ない朝の気分転換にもオススメしたい肩入れストレッチ。
常にトップを走り、夢を実現してきた偉大なアスリートを支えてきた肩入れストレッチがもたらす3つの効果。あなたの生活のパフォーマンスアップにも、ぜひお役立てください。
これまでも、HOWZAP [ ハウザップ ]では、美味しくて栄養バランスの取れたレシピの数々を数多くご紹介してきました。最近便秘気味だな、と悩んでいる方はぜひ、今回紹介した食材を意識して、これまでご紹介したレシピも参考にしてみてくださいね!