名前だけと聞くと少しこわいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、“肩甲骨はがし”とは、『肩甲骨まわりの凝りをほぐすストレッチ』のこと。このストレッチをすることで猫背などの姿勢の矯正や肩こり解消だけでなく、バストアップ、スタイルアップにも効果があると言われています。方法もとても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
肩甲骨ってどこ?
肩甲骨は“天使の羽”とも呼ばれている、背中の上部にある肩と腕をつなぐ大きな骨です。腕を大きくまわすと背中の方で大きな骨が動きいているのがわかると思います。中にはゴリゴリと音がする方もいるのではないでしょうか。
肩甲骨は、鎖骨と繋がっていますが、胴体(体幹)とはつながっていないため、宙に浮いているような状態です。そんな不安定な肩甲骨を支えているのがたくさんの筋肉。筋肉は動かさないと血行不良や緊張が原因でさまざまな不調を引き起こすといわれています。
肩甲骨が硬くなると……
肩や腕を動かしたときに大きく動くのが本来の肩甲骨なのですが、現代人の肩甲骨は、長時間のオフィスワークや家事、運動不足などが原因で、可動域が小さくなっていることが多く、周囲の筋肉が血行不良に陥っている状態が多く見られます。
そうなると、肩がこったり、姿勢が悪くなるのはもちろん、猫背の姿勢になって肩甲骨が開いてしまうことで、胸郭が下がりバスト、下腹、お尻、さらにはそれに引っ張られるように首や顔の筋肉も下がり、シワ、たるみの原因にまでなっているのです。
“肩甲骨はがし”をやってみよう
- 肩甲骨をぐるぐるまわす
- 両手をそれぞれ肩の上にのせ、背泳ぎをするようなイメージで、ひじをぐるぐると後ろに10回まわし、逆向きに前方向にも10回まわす。
- 寄せて、下げる
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- 背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、両手を真上にあげる。
- 息を吐きながら、両手を肩の真横におろす(このとき、肩甲骨を寄せるように意識する)。
- 1、2の動作を10回繰り返す。
- 後ろで手を組んで動かす
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- 両腕を伸ばしたまま、後ろで手を組む。
- 胸を張り、背筋を伸ばしたまま、腕を上下に10回動かす。
- そのまま上半身を左右に10回ひねる。
いかがでしたか。とても簡単なストレッチなのに、終わったあとは肩甲骨まわりがポカポカと温かくなっているのを感じるはずです。肩甲骨まわりがやわらかくなって血流をよくすることで、肩こり改善や、バストアップ、ぽっこり下腹解消の効果も期待でき、全身のスタイルアップをのぞめます。その他にも、湯船に浸かってしっかりとカラダを温める、簡易カイロなどで患部を温めるなどの方法もおすすめです。簡単なストレッチですので、ぜひ取り入れてみてくださいね!